糖尿病の運動療法

糖尿病と腰痛

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糖尿病の三大合併症は
糖尿病性網膜症、腎症、糖尿病性神経障害です。
それぞれ目、腎臓、神経と発症場所は分かれていますが結局のところすべてに通じるのは血管の障害なのです。
糖尿病の合併症はほとんど高血糖により障害を受けた血管特に毛細血管の血流が妨げられたリ出血したりして起こるものなのです。
神経を栄養する血管が障害を起こすと神経が侵されていきます。
また筋肉を栄養する血管が障害を受けると筋肉も侵されていきます。
腰を支える筋肉が血管障害により侵されていくと当然腰痛となります。
また筋力が弱くなることで容易に腰椎の捻挫やひどい場合は椎間板ヘルニアを起こすことになります。
これが糖尿病の人に腰痛が多い一番の理由なのですがひとつ違った見方があります。

腰痛のある人は糖尿病になりやすい

腰痛を起こす人はそもそも筋肉量が少ない傾向にあります。
特に、腰を支えるのに重要な筋肉である「腹筋」が弱いと、
筋肉が少ないということは基礎代謝が少なく、つまり消費カロリーが少ないのです。
摂取カロリーを消費しきれず血糖値が高くなります。
そして、糖尿病へと進んでいく。
先ほどとは全く逆の考え方ですが腰痛のある人は糖尿病になりやすい傾向にあるとも言えるのではないでしょうか。
腰痛があると、何かと動くことが億劫になります。
カロリーを消費するウォーキングなどは腰痛があるとしたくないものです。

腰痛のメカニズム

腰を支えるためには背部の筋肉が後ろから腰椎を引っ張る形になります。
また、腹腔には腹圧があり、ちょうどおなかに風船を抱えた形で前から腰椎を支えています。
その両者が分担してヒトが直立できるのです。

前から支える腹圧は腹筋により保たれています。
腹筋が弱ってくると当然腹圧も弱くなってきます。
腹圧が弱くなってくるとちょうどお腹の風船がしぼんだような形になり、前から腰を支える力が不足してきます。
そうすると直立するためにはそのぶん腰の筋肉が余計に働かなければならなくなるのです。
しかし腹圧が弱っている人は腰の筋肉も弱い人が多いのです。
腰の筋肉はすぐに限界に達し悲鳴を上げ腰痛を引き起こすのです。
腹圧の弱い人は運動の習慣があまりない人に多いです。
運動の習慣のあまりない人は糖尿病のリスクが高くなります。
したがって腰痛のある人は糖尿病になるリスクを抱えていると言えます。

腰痛は糖尿病を悪化させる!

糖尿病の運動療法としては有酸素運動が最適です。
中でもウォーキングは最も手軽で効果のある運動療法でしょう。
しかし、腰痛があるとどうしても歩くこと自体が億劫になってきます。
腰痛のせいにしてついついウォーキングを休みがちになると定期健診で「いつのまにかHba1cが7を超えいた」なんていうことになりかねません。

腰痛と糖尿病に効く運動療法

そこでお勧めしたいのが腰痛でも腹筋を鍛えられる「プランク運動」です。

筋肉の運動には2種類あります。
それは等張性運動等尺性運動といいます。
等張性運動とは関節の動きを伴う運動で普通に歩いたり走ったりするときの足の筋肉は等張性運動と言います。
関節の動きに伴い筋肉の長さが変わる運動の事です。
また、等尺性運動とは筋肉の長さが変わらない運動の事で例えば背伸びをしたときに足の筋肉は固くなりますが関節は動かないので筋肉の長さは変わりません。
また力こぶを出している時、上腕の筋肉は硬くなり作用しているのですが関節は動きません。
こういった筋肉の長さが変わらない運動を等尺性運動と言います。

まずは等尺運動から始めましょう

高齢者や、極端に筋肉の弱っている人少ない人は等尺運不動から始めるといいでしょう。
関節の動きを伴わない運動になるので関節を傷めることがありません。
上の動画はまさしく等尺運動です。
そうやって徐々に筋肉を鍛えていき基礎代謝を上げまず歩ける体を作ることです。
そうして30分を目標に早足で歩くことができるようになれば、血糖値は確実にコントロールできます。

サイドバートップ

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