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Ⅱ型糖尿病および心不全について米国心臓協会及び米国心不全協会からの科学的声明

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心不全とは

心不全とは病気の名前ではありません。
心不全とは心臓の状態のことで、なんらかの原因によって心臓のポンプの機能が低下している状態のことです。
つまり全身に血液が十分送り出せなくなっている状態の事なのです。
原因は様々です。
代表的なものでは心筋梗塞、心臓弁膜症、心筋症、高血圧や不整脈も原因となります。
心不全には心筋梗塞などの重篤な急性心不全と、軽度の心不全状態が続く慢性心不全があります。

Ⅱ型糖尿病および心不全について米国心臓協会及び米国心不全協会からの科学的声明


一部要約
糖尿病と心不全はしばしば重複して罹患することがあります。
それにより、患者の生命や生活の質、治療費の高騰に重大な影響を与えます。
また、Ⅱ型糖尿病は突発的な心不全の危険因子でもあり心不全を既往症としているとしている患者の再罹患率と死亡率を高めます。
糖尿病と心不全の両方を罹患している割合の増加は病気の負担を増大するため、効果的な治療方針の必要性迫られています。
また最近の臨床試験では糖尿病と心不全に共通する病態生理や、両方を同時に治療していくことの相乗効果、そしてⅡ型糖尿病の治療自体心不全の転帰を改善する可能性が分かってきています。
最近のデータでは2型糖尿病心血管合併症の重大な転帰は心不全でありグルコース低下薬心不全の発生と進行にのリスクに影響する可能性があることを示しています。

2型糖尿病と心不全の併発は死亡リスクが高い

2型糖尿病と心不全を併発している場合心臓の構造が変化していることが多く心不全により死亡するリスクが高いという研究報告がありました。

記事に関する感想

そもそも糖尿病の三大合併症は糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害ですが、心不全は併発とみるべきなのですね。
心不全が合併症とはみなされないということは高血糖が原因ではないということなのでしょう。
合併症の特徴は毛細血管が高血糖により蝕まれて網膜を侵したり、腎層を侵すのです。
また神経障害も一説には神経を栄養する毛細血管が侵され神経も侵されると言います。

高血糖による動脈硬化で心筋梗塞を起こした場合は糖尿病の合併症ですね。
糖尿病と心不全を併発した場合心臓の構造が変化すると言われていますが、糖尿病が心筋に直接どのような影響を与えるのかは、あまり明らかになっていません。
糖尿病は心不全を併発することが多く2型糖尿病の約15%に上ると報告されています。
糖尿病の合併症としての動脈硬化による心不全以外の糖尿病が原因のの心筋症による心不全が存在するのかは長年論争がなされてきました。
最近の研究では糖尿病が心筋を侵すのではなく糖尿病の治療薬が心筋に重大なリスクを与えていると報告されたこともあります。
冠状動脈のアテローム性動脈硬化症に関係のない糖尿病性の心不全。
つまり糖尿病心筋症というものの存在の実証を含めた今後の研究が待たれるところです。
糖尿病による高血糖が心筋を侵しているのか、糖尿病の治療薬が心筋を侵しているのか。
結果によっては今後の2型糖尿病の治療に多大な影響が出るかもしれません。

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