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ビタミンDがⅡ型糖尿病患者の血圧を下げる

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journal of  Nephropathology 誌にビタミンDのⅡ型糖尿病患者の高血圧に与える影響についての論文が掲載されました。
journal of Nephropathology 誌に掲載された論文にを要約してご紹介します。
ビタミンDには高血圧、腎臓疾患、インスリン抵抗性などに有意に貢献する栄養素であることは過去の様々な論文で報告されています。
今回行った研究ではⅡ型糖尿病患者のの高血圧改善に関するものです。
この研究では、60人のⅡ型糖尿病患者を対象に二重盲検臨床試験を行いました。

二重盲検臨床試験とは被験者を2つのグループに分け一方には試験薬を投与しもう一方のグループには見かけは全く同じながら全く何の作用もしない物質を与えて両者を比較して何かを飲んだという自己暗示による体の変化を実験結果に含めないようにするもので、そのグループ分け等は研究社のみが知り、被験者はもちろん他のスタッフにも知らせないという実験方法です。

被験者の除外基準として過去6か月間にカルシウ、ビタミンDサプリメントやカルシウムやビタミンDの代謝に影響を与える薬物を投与されていないという条件です。
実験前の患者の平均血圧は収縮期血圧と拡張期血圧はそれぞれ121と80.5でした。
実験は被験グループに12週間にわたり週二回、ビタミンDを合計50000単位を与えた被験者グループに高血圧の改善が見られることが分かりました。
12週間後被験者グループの平均血圧は収縮期血圧と拡張期血圧が
110と76.3 と明らかに有意に低下していました。
50000単位というのはグラムに換算すると1250?の事で一回あたりに直すと約52?となります。

研究結論

この研究により、週二回のビタミンDの補給(12週間で50000単位)がⅡ型糖尿病患者の高血圧に有意な効果があることがわかりました。
したがって経口ビタミンDはⅡ型糖尿病患者の高血圧の改善に役立つ可能性があります。
以上要約でした。

12週間で50000単位とはどのくらいか?

ところで日本サプリメントのビタミンD含有量はいったいどのくらいなのでしょうか?
マルチビタミンについてはこの際除外させていただきます。ビタミンD単独サプリとして調べました。
まず、50000単位とはどのぐらいな数字なのかを説明しましょう。
脂溶性ビタミンにはIUとうい特別な単位が使われます。
グラムとの換算率はビタミンそれぞれによって変わってきます。
ビタミンDにおいては
1IU=0.025?
1?は1/1000mg
1mgは1/1000g
つまりIUは1/百万グラムです
ちなみに研究結果で週2回の一回分は52?合計104?ということを覚えておいてください。
現在日本で販売されている主なビタミンDのサプリメントを調べてみました。
どのメーカーもほぼ同じで1日の摂取量は一回一粒で25?となっています。単位に直すと1000IU
となります。
つまり、毎日指定通り摂ると週に週に175?摂ることになります。
研究結果に従って糖尿病患者の高血圧改善に日本のサプリメントを使うとすれば週に2回2錠づつ飲むことになります。
外国製のサプリメントには1錠で125?もビタミンDが含まれるものもありますができれば日本製の物を使いたいですね。

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